日本通運

引越し業者の中の売上高で常にトップの座に輝いているのが日本通運です。この日本通運株式会社は、今から100年以上も前の1872年に陸運元会社として創業された組織が母体となっています。おもしろいのは、この陸運元会社が、江戸-大坂間を往来していた江戸時代の三度飛脚業者仲間(三度飛脚の「三度」とは、月3回、江戸-大坂間を往復していたという意味)によって設立されているということ。1872年という年は日本における鉄道元年であり、江戸時代、あるいはさらにそれ以前から継承される陸運の技術・情報を、鉄道という新たなテクノロジーと融合させようと画した組織でありました。この陸運元会社が、1937年10月に、日本通運株式会社法という法律によって官の組織に取り込まれました。時は第二次世界大戦の2年前であり、日本は同年、上海事変を機に局所的に戦争状態に突入するような状況で、日本におけるロジスティクス強化のための国策企業として、日本通運は誕生しました。日本通運株式会社法が廃止されたのは1950年。それ以降は民間運送事業者として、経営が行われています。ペリカン便やアロー便の名前は非常に有名でしょう。日本通運の引越し事業の幅は広く、単身者向けの単身パックから、大規模オフィスや工場の引越しまで、その潤沢なリソースによって手がけています。料金設定は、高くもなく、安くもなく、といったところでしょう。パック料金に関しては、遠距離の場合トラック引越しよりも安価で済みます。良くも悪くも中庸です。